口臭が気になる!〜口臭の原因と対策〜
公開:2022/11/18 |更新:2023/03/18
目次
口臭が気になる!〜口臭の原因と対策〜
口臭の原因が多岐に渡ることを皆さんはご存じですか?
ここでは口臭の原因と対策についてお伝えします。
口臭の原因
口臭には大きく5つの原因が考えられます。
生理的口臭
生理的口臭とは、誰にでも少なからずある匂いのことを指します。
生理的口臭は起床直後や空腹時、緊張した時などに匂いが強くなる傾向があります。
これは唾液の分泌が少なくなることにより、お口の中で細菌が増殖しやすくなり匂いの
原因物質が作られる為です。
また女性特有の生理や妊娠時、閉経前後などのホルモンバランスが変化した時や、乳幼児や思春期の頃の成長期もホルモンバランスが変化するため一時的に匂いが強くなることがあります。
生理的口臭は環境や体調によって異なり、匂いの強さも極端に近づかないとわからない程度のものが多いです。
病気が原因による口臭
病気が原因による口臭は、お口の中が原因の場合とその他の全身的な病気が原因の場合があります。
お口の中が原因による口臭が90%を占めており、むし歯や歯周病、歯垢や舌苔と呼ばれる舌の表面に付く白い細菌の塊が匂いを発生させます。
また入れ歯やブリッジと呼ばれる被せ物のケアが不十分だと細菌が増え匂いの原因になります。
唾液の分泌が少ないと自浄作用(お口の中を自然に洗い流す作用)や殺菌作用が働かず、お口の中で細菌が増えてしまう為、口臭の原因になります。
口腔がん(舌癌、歯肉癌など)により口臭が発生することもあります。
お口の中が原因ではない口臭としては、鼻や喉に病気があると、お口と喉は繋がっているため口臭が発生します。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や扁桃炎、咽頭炎、咽頭がんなどが原因として挙げられます。
また肺がん、食道がん、胃がん、逆流性食道炎などの呼吸器系や消化器系に病気がある場合も匂いの原因になります。
その他には、糖尿病の方では甘酸っぱいような匂いを発したり、肝機能が低下している方ではアンモニア臭を発することがあります。
病気が原因の口臭は、生理的口臭に比べ匂いも強く慢性的に起こるものです。
ほとんどの原因はお口の中が原因にはなりますが、他の病気が隠れている可能性もあるので
注意が必要です。
食べ物やタバコによる口臭
匂いの強い食べ物(ネギ、ニラ、にんにく)やアルコール、タバコが原因の口臭は一時的なものですが、気になる方は控えた方が良いでしょう。
ストレスによる口臭
ストレスがかかると交感神経が優位になり、唾液量が減るため口臭の原因になります。
心理的なものによる口臭
実際には、ほとんど匂いが感じられないにもかかわらず匂いがあると思う方もいます。
口臭のセルフチェック
口臭はなかなか自分では気づけないものです。セルフチェックをしてみましょう。
~セルフチェックの方法~
・ビニール袋やコップなどに息を吐きだし蓋をして、深呼吸したのち嗅ぐ
・使用後の歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシの匂いを嗅ぐ
・舌ブラシや綿棒などで舌の表面を拭い、嗅ぐ
あくまで簡単なチェックになります。
臭気測定器などがある歯科医院で相談してみましょう。
口臭の対策方法
口臭の原因は様々ですが、日々の口腔ケアを徹底することで多くの口臭は防げます。
丁寧なブラッシング
食事の後は歯を磨きましょう。
歯ブラシのみでサッと磨くだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して
時間は5分以上かけて念入りに磨いて下さい。
洗口剤の使用
就寝中は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすくなるので就寝前の歯ブラシの時に洗口剤も併用するといいでしょう。
舌の表面の掃除
舌の表面に白い苔のようなものが沢山付着しているようなら、清掃しましょう。
舌ブラシで優しく数回拭うように磨いて下さい。
舌は傷つきやすいので優しく磨きましょう。シリコン製の舌磨き専用の商品もあります。
歯科医院で検診を受ける
日々のケアを頑張っていても取り切れなかった汚れが歯石になり口臭の原因になることも。
むし歯も口臭の原因になるので、定期的に検診を受けてむし歯のチェックや歯石除去をしてもらいましょう。
お口の乾燥(ドライマウス)の予防
唾液の分泌が減少し、お口の中が乾燥すると口臭の原因となります。
よく噛んで食事をして唾液の分泌を促しましょう。
また空腹の時間が長くなっても唾液の分泌量が減ってしまうのでしっかり食事を取りましょう。
口臭には病気が潜んでいることがあります
口臭の原因は異なり、様々な病気のサインかもしれません。
なかなか人には指摘しづらいことであるからこそ、歯科医院で検診を受けることで病気の早期発見に繋がります。
日々の口腔ケアで口臭もむし歯も防ぎましょう。