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治らない口内炎

公開:2023/06/14 |更新:2023/07/10

治らない口内炎

治らない口内炎

口内炎は、口腔内の粘膜や口腔周囲の組織にできる痛みを伴う潰瘍です。一般的には小さな白色または黄色の潰瘍として現れ、しばしば痛みや不快感を引き起こします。
口内炎は唇を噛んでしまったりするとできたりし、あまり気にしない方が多いと思いますが、なかなか治らない口内炎は注意が必要です。
どのような症状の場合、注意が必要か、受診の目安など口内炎について詳しく説明していきます。

口内炎ができる原因

口内炎は厳密に何種類かあり、一般的によく口腔内にできる口内炎が『アフター性口内炎』です。外傷や栄養不足、ストレスなどによって引き起こされると言われています。
その他、ウイルスによって発症してしまう『ウイルス性口内炎』などもあります。

口内炎ができる原因①:外傷や損傷

口内炎は、誤った歯磨きや歯ブラシの使い方、硬い食べ物の噛みつき、合わない入れ歯の着用など、口腔内の組織に加えられる物理的なダメージによって引き起こされることがあります。
入れ歯や矯正装置が口腔内の粘膜と摩擦し、炎症を引き起こすこともあります。

口内炎ができる原因②:栄養不足

栄養不足やビタミン不足は、口内炎の原因になることがあります。特にビタミンB12、鉄、葉酸、亜鉛の不足は口内炎の発生に関連していることがあります。

口内炎ができる原因③:ストレス

ストレスは、免疫機能の低下を引き起こし、口内炎の発生リスクを増加させることがあります。

口内炎ができる原因④:感染

細菌、ウイルス、真菌などの感染によって引き起こされるウイルス性口内炎もあります。特にヘルペスウイルスやカンジダ菌の感染は、口内炎の原因としてよく知られています。

口内炎にしてはいけないこと

口内炎は、口腔内の粘膜にできる痛みを伴う潰瘍です。口内炎を悪化させる可能性のある行動や注意すべきことをいくつか挙げます。

口腔内を不潔にしておく

口内炎ができている場合でも、日常的な口腔衛生は欠かせません。
口内炎は、炎症している状態のため、不潔にしておくと傷口に細菌が侵入し細菌感染が起きてしまい、悪化してしまうことがあります。
清潔にしておくことにより治りやすくなり、柔らかい歯ブラシを使用し優しくケアをするようにしましょう。
マウスウォッシュを使う場合は、アルコールが無配合のものを使うようにしましょう。
アルコールが入っている物だと患部に刺激を与えてしまうため、より痛みが出やすくなります。

傷口を触る

口内炎に触ったり、かむ癖がある場合には特に注意が必要です。無意識に触ってしまったり、歯ブラシや食べ物で傷つけないように気を付けましょう。傷つけることで感染のリスクも高まります。

刺激物を摂取する

口内炎ができているときは、食べ物や飲み物の過度な刺激を避けるべきです。辛い、酸っぱい、塩辛い食べ物や飲み物は刺激となり、炎症を悪化させる可能性があります。

ストレスや睡眠不足

ストレスや睡眠不足は免疫力を低下させ、口内炎の発症や悪化を引き起こす可能性があります。できるだけストレスを軽減し、十分な睡眠を取るように心掛けましょう。

口内炎の治療法

ほとんどが治療をしなくても自然と治る口内炎が多いですが、場所によっては治りにくかったり、痛みが気になるようであれば、主にステロイドのお薬を使用して治療していきます。
ウイルスによる口内炎の場合は抗ウイルス薬のお薬を使用し治療を行います。

外傷による、矯正器具の粘膜への摩擦によるものや合わない入れ歯によって擦れて口内炎ができてしまった場合は、入れ歯の調整や矯正器具が当たらないよう保護をしたりするので歯科医院へご相談ください。

また、痛みを軽減するため、歯科医院にてレーザー治療を行うことも可能です。
口内炎の表面にレーザーを当てることで、表面が硬くなり触った時の痛みも軽減し、治りも早くなります。
レーザー治療自体は、数分で終わり、レーザーを当てているときも痛みはほとんどありません。

口内炎が治らない時

口内炎がなかなか治らない場合、他の大きな病気が隠れていることもあります。

口内炎が治らない時に疑われる病気①:口腔がん

口腔がんは主に口腔内の粘膜や舌、歯茎、唇などの部位に発生する悪性腫瘍です。
口内炎のような潰瘍ができ、境目が不明瞭で、硬いしこり、表面がボコボコしているのが特徴です。
自然に治ることはありません。
主な症状として口腔内の痛み、潰瘍や腫れ、出血、咽喉の痛み、口臭、飲み込みの困難などがあります。
口腔がんは、早期発見しやすい悪性腫瘍です。
口内炎のようなものができ、2週間以上治らない場合は、歯科医院へ相談に行くことをお勧めします。

口内炎が治らない時に疑われる病気②:ベーチェット病

ベーチェット病は、原因不明の炎症性の自己免疫疾患であり、全身のさまざまな部位に症状を引き起こすことが特徴です。
口内炎は、ベーチェット病の初期の主な症状の一つであり、口腔内の粘膜に潰瘍や炎症が生じることがあります。
ベーチェット病の口内炎は通常、痛みや不快感を伴い、これらの口内炎は、唇、舌、歯茎、口腔の内側など、口腔内のさまざまな場所に発生することがあります。口内炎はしばしば周期的に現れ、数週間から数ヶ月以上続くことがあります。
口内炎の治療には、痛みや炎症の緩和を目的とした対症療法が一般的になります。

口内炎が治らない時に疑われる病気③:手足口病

手足口病は、感染症の一種で、通常は幼児や小児によく見られる病気ですが、大人でも発症することがあります。主な症状は、発熱、口内炎、手のひらや足の裏に発生する発疹です。この病気は、主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスといったウイルスによって引き起こされます。
手足口病の初期症状は、発熱や食欲不振などの一般的な風邪の症状に似ています。その後、数日から1週間後に口内炎が現れます。口内炎は、口の中の様々な部位に発生し、赤くて痛みを伴うことがあります。
大体の場合、自然に治癒することがほとんどですが、このような感染症に罹っている場合もあります。

受診の目安

治らない口内炎、通院する目安
通常、口内炎であれば1.2週間以内で自然に治癒しますが、なかなか治らない場合や症状が大きくなっている場合は、早期に病院へ相談に行きましょう。

・1.2週間経っても治らない
・大きさがどんどん大きくなっている
・痛みが増している
・口内炎の数が多い
・患部から出血している
・口内炎と同時に、発熱や怠さなど他の症状がある

口内炎の放置は命に関わることもあります

口内炎は放置しがちになってしまいますが、しっかり経過を見て、進行していないかどうか確認をするようにすることが大事です。
もしかしたら大きな病気が隠れている可能性があります。
実際に普通の口内炎かと思ったら口腔がんだったことも稀にですがあることです。
通常のよくある口内炎の痛みの感じや治癒が遅いなと感じたら早めに医療機関に相談に行きましょう。

歯科&矯正歯科オーラルデザインクリニック秋葉原 理事長/歯科医師 小野貴庸

【監修】理事長/歯科医師 小野貴庸

  • 明海大学歯学部卒業
  • 静脈内鎮静法下・全身麻酔下での口腔外科手術、各種外科治療、審美治療に特化

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