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歯磨き粉の正しい選び方

公開:2023/09/20 |更新:2023/09/16

歯磨き粉の正しい選び方

歯磨き粉の正しい選び方

毎日の歯磨きで歯磨き粉を使われる方は多いかと思いますが、皆さんはどのようにして歯磨き粉を選択していますか?
好きなメーカーや味、金額などさまざまな理由があると思いますが、後ろのパッケージの成分を気にしたことはありますか?
毎日使用するからこそお口の状態に合わせた成分が配合されているものを使う事により、より口腔内の状態が良くなります。

歯磨き粉には薬事法により基本成分のみの『化粧品』と薬用成分が含まれている『医薬部外品』に分かれます。
売られているほとんどが薬用成分が含まれている歯磨き粉になりますが、この薬用成分をお口の状態や予防したい目的に合わせて選んでいただくとより改善しやすくなります。

歯磨き粉の基本成分

歯磨き粉の箱の裏を見ると、色々と成分が書かれていると思いますが、どういった役割を果たす成分なのか分かりにくいですよね。
歯磨き粉の基本成分としてどんなものがあるのか簡単にご説明していきます。

研磨剤
歯の表面の汚れや着色を落とす目的で配合されています。
リン酸水素カルシウム・水酸化アルミニウム・無水ケイ酸などと記載されています。

湿潤剤
歯磨き粉に湿り気を与え、凝固することを防ぐ目的で配合されています。
ソルビトール・グリセリンと記載されています

発泡剤
泡で歯磨き粉を拡散し、口中の汚れを洗浄する目的で配合されています。
ラウリル酸ナトリウムと記載されています。

粘結剤
歯磨き粉の成分を結合し分離しないようにする目的で配合されています。
カルボキシルメチルセルロースナトリウム・アルギン酸ナトリウム・キサンタンガムなどと記載されています。

香味料
爽快感や香りづけをし歯磨きしやすくする目的で配合されています。
サッカリンナトリウム・メントール・ミント・オレンジ油などと記載されています。

保存剤
変質を防ぐ目的で配合されています。
パラベン・安息香酸ナトリウムなどと記載されています。

症状に合わせた歯磨き粉の選び方

虫歯予防

虫歯予防の為の成分として、フッ化物(モノフルオロリン酸ナトリウムやフッ化ナトリウムなど)やデキストラナーゼが含まれている歯磨き粉を選んでみてください。
フッ素はどのぐらいの量が入っているのか、とても大切になりますが、高濃度(1450ppm)配合されているのか確認してみてください。
そして、フッ素の働きとして、細菌が酸を出す事で虫歯の原因になります。その酸を作るのを抑制する、歯質強化、再石灰化の促進があり、この効果によって歯を強くし、虫歯予防をしてくれます。
デキストラナーゼはプラークを分解する作用があるため、食べ物を食べて時間が経つと歯にプラーク(細菌)が付着するのを分解してくれる為、虫歯予防に効果がある成分になります。

おすすめ歯磨き粉:チェックアップ

歯周病予防

歯周病ケアの成分として、殺菌効果(イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、クロルヘキシジンシ、塩化ベンゼトニウムなど)、出血抑制(トラネキサム酸)、血行促進剤(ビタミンE)などの成分が入っていると予防や改善に効果があります。
歯周病とは細菌によって歯茎が炎症してしまったり、それにより出血が出てしまう病気な為、特に殺菌効果がある成分が入っているものだと、菌を減少させてくれる為、効果が期待できます。
殺菌効果以外の成分は、出血が多い場合にはトラネキサム酸が配合のもの、血行を良くし歯茎の内側から細菌への抵抗力を高めたいなど、ご自身のお口の中のお悩みに合わせて入ってる成分を確認すると良いかと思います。

おすすめ歯磨き粉:コンクール、ジェルコートF

口臭予防

口臭の原因には病的、飲食物が原因の場合などさまざま理由がありますが、お口の中が原因の場合、歯周病菌によって不快な匂いを発生している事が多いです。
そのため、口臭予防の成分として殺菌効果のある成分が配合されているものが効果があります。
歯周病予防でもお話しさせていただいたイソプロピルメチルフェノールは強い殺菌効果があります。そのほかに、塩化セチルピリジニウム、ラウロイルサルコシンナトリウムなども細菌を減らす殺菌効果がありますので、口臭の予防や気になっている方は確認してみてください。

おすすめ歯磨き粉:コンクール、ジェルコートF

知覚過敏

歯がしみる症状はとてもつらく悩んでいる方は多いかと思います。
知覚過敏の場合、外からの刺激の伝達を防ぐ(硝酸カリウム)、象牙細管の封鎖をする(乳酸アルミニウム)が配合されているものが効果が出やすいです。
硝酸カリウムは冷たいものを食べた時、歯の神経の興奮を鎮める事により痛みの伝達を防ぐ働きがあり、乳酸アルミニウムは外からの刺激と神経までの細い管を封鎖してくれる作用があるため、それらが配合された歯磨き粉を使用している間はしみる症状を抑え緩和してくれます。
歯磨き粉は根本的な治療ではないため、痛みが強くなったり長引く場合には歯科医院での治療が必要になる事があります。
その場合、樹脂などでしみる部分を覆うことにより、外からの刺激を直接当たらなくする治療を行っていきます。

おすすめ歯磨き粉:シュミテクト

ホワイトニング

日本で売られている歯磨き粉で、歯科医院で行うホワイトニングのように内部から白くできるものはありません。
現在「ホワイトニング」目的で販売されている歯磨き粉は、歯の表面に付着した着色や汚れをつきにくくし、本来の歯の色に戻すことを目的としています。。
ホワイトニング歯磨きの成分として、タバコのヤニを溶解する(ポリエチレンコール)、着色汚れを除去する(ポリリン酸ナトリウム)、歯の表目の見えない傷を埋める(ハイドロキシアパタイト)などが配合されているものを選んでいただくと歯が汚れにくく、美しい歯を保つことができます。
ハイドロキシアパタイトは着色をつきにくくしたい方やホワイトニングを行った後など見えない傷を埋めてくれる成分が入っている為、歯をツルツルにする事により汚れがつきにくく、着色成分が入り込み黄ばむのを防いだりするので、ホワイトニング後の白い歯を維持するのに相性がいい成分です。
ホワイトニングの歯磨き粉の中に歯の表面の汚れを落とす目的で研磨剤が入っている歯磨き粉がありますが、場合によっては表面を傷つけてしまい汚れがつきやすくなってしまいますので、低研磨のものや無配合のものをおすすめします。

おすすめ歯磨き粉:アパガードリナメル

歯磨き粉選びのポイント

研磨剤があまり入っていないもの

研磨剤は表面の汚れや着色を落としてくれるものになりますが、粒子が大きかったり、たくさん入っているものだと汚れは落ちますが歯の表面を傷つけてしまい逆に汚れがつきやすくなってしまいます。
研磨剤の量はどのぐらい入っているのか記載されていないことが多いため、低研磨、研磨剤無配合の記載のもの、またはジェルタイプの歯磨き粉をおすすめします。

発泡剤が少ないもの

発泡剤は歯磨き粉が泡立ちやすくするものですが、その分磨いた気になってしまったり、お口の中に泡が溜まって長く磨けなかったりすることが多いです。
発泡剤が少ないもの(低発泡)や発泡剤が入っていないと記載のものを選ぶことで丁寧に長く磨ける為、磨き残しが少なくなりおススメです。

より効果的に口腔ケアできるように

たくさん成分があり、わかりにくかったと思いますが、自分の口腔内にあった薬用成分を使用できると改善や予防がしやすくなると思います。
購入する際はぜひ、パッケージの裏を確認して成分を見てみてください。
そして、今の自分の口腔内にはどの歯磨き粉を使用したらより良いのか悩んでいる方はぜひ、当医院の歯科衛生士にご相談ください。
口腔内の状況を確認し、お口に合った歯磨き粉をご提案させていただきます。

歯科&矯正歯科オーラルデザインクリニック秋葉原歯科衛生士

【監修】歯科衛生士 渡邉

  • 歯周病治療、クリーニング、ホワイトニング等、お口の健康を第一に治療を行っています
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