歯科&矯正歯科オーラルデザインクリニック秋葉原

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静脈内鎮静法が何か知っていますか?

公開:2023/04/13 |更新:2024/03/15

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法が何か知っていますか?

静脈内鎮静法は、虫歯の治療や抜歯等を行う歯科治療において緊張や不安を感じる患者さんに対して、鎮静剤を静脈内に投与することで、リラックスした状態で治療をお受けいただけるようにしていく鎮静麻酔です。
この方法は、歯科治療による不安や怖さを感じやすい患者さん、手術や長時間の治療を必要とする患者さんに適しています。
治療中は眠っているような状態ですが、意識が全くなくなるわけではないので、声かけなどにも反応する事ができます。
静脈内鎮静法を行う前には、歯科医師が患者さんの状態を詳しく確認し、鎮静剤の投与量や方法、治療内容などについて細かく説明を行います。
また、鎮静剤の投与中は、医療スタッフが常に患者さんの状態をモニター機器を用いてモニタリングし、安全かつ効果的に治療を行っていきます。

当院では全ての治療内容で静脈内鎮静法を利用することができます。
歯科治療恐怖症や嘔吐反射がある方だけでなく、口腔外科治療におけるインプラント埋入や親知らずの抜歯など、短期集中治療のために治療時間が長くなる場合にも効果的です。
静脈内鎮静法を取り入れることで、できるだけ苦痛を感じずに治療を受けることが可能です。
また、治療だけでなくクリーニングなどにも組み合わせて利用することができ、これにより他の医院で治療を断念してしまった患者様にも多くの方が当院を訪れています。

静脈内鎮静法はこんな方に向いています

・嘔吐反射がある方
・歯科治療に恐怖心のある方、歯科恐怖症の方
・歯を削る音や振動が苦手な方
・長時間口を開けているのが苦手な方
・治療本数が多い方
・気楽に歯科治療を受けたい方
・親知らずの抜歯など痛みや恐怖を伴う治療を受ける方

局所麻酔と静脈内鎮静法の違いは?

局所麻酔は、治療部位に直接注射する麻酔薬です。局所麻酔は、その部位の感覚神経を一時的にブロックすることによって、治療の痛みを感じることなく行うことができます。

静脈内鎮静法は、痛みを取り除くのではなく、緊張感や不安を和らげ、治療を安全に行うために使用されます。
静脈内鎮静法では、鎮静剤を静脈に点滴することで、患者さんを落ち着かせ、リラックスさせることができ、精神的不安を取り除きます。
痛みを取り除くための麻酔ではないため、ウトウトと眠ったような状態になった後、局所麻酔を行います。

全身麻酔と静脈内鎮静法の違いは?

全身麻酔では、患者は完全に意識を失い、痛覚や意識が麻痺します。
麻酔医が麻酔薬を投与し、患者の意識を消失させ、痛みを感じないようにします。
患者は人工的に呼吸を維持する必要があり、手術や検査中は眠っている状態であり、自発的に動けません。
静脈内鎮静法では、患者は意識を失わずにリラックスした、治療や検査の不安を軽減することができます。
鎮静剤が静脈内に投与され、患者様の不安や緊張を軽減します。
患者様は通常、自分の呼吸を維持し、自発的に動くことが可能ですが、深く鎮痛をかけるため、ぐっすりと眠ったような状態になります。

全身麻酔は患者の意識を完全に消失させて手術を行うことを目的とし、静脈内鎮静法は意識を失わずにリラックスさせて治療中の不安や緊張を和らげることを目的としています。

笑気麻酔と静脈内鎮静法の違いは?

笑気麻酔と静脈内鎮静法は、どちらも治療中に患者がリラックスした状態を保つための方法です。

笑気麻酔(鼻から吸入し鎮静)

笑気麻酔は、一般的な身体に注射をする麻酔とは違い、酸素と笑気の混合ガスを吸入することで、軽度の鎮静効果を与える方法です。
笑気には毒性がなく、体内で分解されることなくそのまま排出されます。
治療時に鼻に吸入器を装着し、呼吸をしていただくことで数分で効果が出てきます。そして、治療終了後は鎮静状態からの回復が早いので、すぐに帰る事もできます。

静脈内鎮静法(腕から点滴で鎮静)

腕から行う点滴麻酔
静脈内鎮静法は、静脈に点滴を行い投与される薬剤を用いて、鎮静効果を与える方法です。鎮静効果がすぐに現れ、使用する薬によっては健忘効果で治療中の不快な記憶がほとんどありません。
鎮静状態は笑気麻酔より深く、治療が終わっても患者さんが回復するまで時間がかかることがあるので、回復するまでお休みいただき、お帰りいただきます。

静脈内鎮静法の注意点と副作用

静脈内鎮静法の注意点

・アレルギーによっては使用できない薬もあります。安全に行うため、アレルギー歴や持病、服薬状況などを教えていただきます。
・治療を行う数時間前はご飲食はお控えください。稀に吐いてしまった場合、嘔吐物を飲み込んでしまい気管に入り込むのを防ぐためです。
・治療後は麻酔の効果でふらつく事があるので、ご自身での運転は控えていただき、タクシーやご家族のお迎えをお願いしております。
・妊娠中、授乳中、小児には使用できません。

静脈内鎮静法の副作用

静脈内鎮静法は安全性が高く、多くの方が受けられている方法ですが、麻酔薬は麻酔効果もあると共に副作用も引き起こすことがあります。
稀に血圧や呼吸に影響する場合やアレルギー症状が出る場合があります。

当医院では鎮静剤の種類や投与量、投与時間などを調整し、副作用を最小限に抑えるよう治療をおこなっております。

静脈内鎮静法がどのような方法で行うのか知っていますか?

静脈内鎮静法を行う前の食事制限

治療の3時間前までに軽めにお食事を取っていただき、飲み物も2時間前くらいから控えるようにしてください。
満腹状態での来院はおやめください。

静脈内鎮静法、当日の流れ

1.体調のチェック
当日体調に問題がないかご確認します。
また、本日行う治療内容のご説明をし、問題なければ始めていきます。

2.点滴麻酔の導入
生体監視モニターで血圧、心拍数、呼吸状態などを確認し、静脈から点滴をとり、ゆっくり麻酔薬を流していきます。
徐々にウトウトし始め、そのまま眠ったような状態になっていきます。

3.治療開始
麻酔がしっかり効いていることを確認し、治療を開始していきます。
しっかり痛みも取り除くため、治療部位に局所麻酔をし治療を行います。
治療中も常時、呼吸状態や血圧などを確認し行っていきます。

4.治療後の体調確認
治療終了後、麻酔を切ると共にだんだん眠りから(麻酔から)覚めてきます。
終わってすぐは眠気やフラつきがあるため、通常の状態に戻るまで、ゆっくり休んでいただき、問題ないことを確認し、ご帰宅いただきます。

静脈内鎮静法後の注意事項

1.治療後は完全に麻酔から覚醒してから、家族や友人に迎えに来てもらうか、公共交通機関を利用して帰宅するようにしてください。
ご自身での自動車や自転車などの運転は絶対にしないでください。

2.治療後しばらくの間は、身体が不安定な場合があるため、しっかりお休みになってからお帰りいただきますので、時間に余裕を持ってアポイントをお取りください。

3.治療後はアルコールの摂取はお控えください。

4.治療後には、嘔吐やめまい、吐き気、頭痛などの副作用が現れる事があります。
ご自宅へ帰宅したあともゆっくり過ごし、十分な休息をお取りください。

静脈内鎮静法の料金

静脈内鎮静法の料金
静脈内鎮静法は保険適用外(自由診療)になります。
また、保険治療との併用はできません。

静脈内鎮静法は恐怖感や不快感なく治療をお受けいただける麻酔方法です

静脈内鎮静法は歯科治療に対する不安や恐怖を点滴麻酔によってウトウト寝ているような状態で治療することができるため、今まで恐怖心が理由でなかなか治療に踏み切れなかった方もリラックスして治療を受けていただく事ができます。
歯の痛みは放置しても治ることはないため、早めに治療を行うことにより、ご自身の大切な歯をなるべく長く残せることにつながります。

当院では、全ての歯科医師、歯科衛生士の自費診療の治療で、静脈内鎮静法を行うことができます。
今まで歯医者への恐怖心、不快感、嘔吐反射などがあって歯科医院に通えなかった方に最適な治療法です。
お困りの方はお気軽にご相談ください。

歯科&矯正歯科オーラルデザインクリニック秋葉原院長/歯科医師 五十嵐隆泰

【監修】院長/歯科医師 五十嵐隆泰

  • 日本大学歯学部卒業
  • jiadsペリオコース受講|石井歯内療法研修会受講|ICLSコース受講|ストローマンベーシックコース受講|インビザライン導入コース受講

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