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歯周病ってどうやってなるのか知っていますか?

公開:2023/04/10 |更新:2023/07/10

秋葉原 歯医者 歯周病とは

歯周病ってどうやってなるのか知っていますか?

最近よくテレビでも耳にする事が多くなってきた歯周病という言葉ですが、どんな病気なのかご存知ですか?

実は、日本人の成人、8割が歯周病に罹っていると言われてるくらい実はすごく発症率が高い病気です。
そして、自覚症状が初期の段階ではないのでいつの間にか自分が歯周病になっているかもしれないのです。
今回は歯周病とはどんなものなのか、進行するとどうなってしまうのか、詳しくご説明していきたいと思います。

歯周病ってどんな病気?

歯周病とは、歯と歯茎の周りに歯垢(プラーク)がついたままになると、その中に潜む歯周病菌によって歯茎が炎症してきたり、進行していくと歯を支えている骨を溶かし、歯がグラグラして抜けていってしまう病気です。

歯垢は放置しておくと約2日で歯石になっていきます。歯石は石のように固まってしまった状態になるのでご自身の歯ブラシでは取る事ができません。この歯石に歯周病菌が入り込み毒素を出すことによって歯周病が進行していきます。

歯周病になっているかは検査で確認します

歯周病検査
歯周病は進行しないと自覚症状がないため、気づいたときには歯が揺れてきてしまっている場合が多いです。
早期に発見できれば、進行を遅らせたり、改善できる可能性があります。
そのため、定期的に歯科医院で歯周病のポケット検査を行う必要があります。
ポケットの検査とは、歯と歯茎の間をプローブと呼ばれる器具で深さを測っていく検査になります。歯周病の進行具合や改善具合がわかるものになるので、定期的に行うことをお勧めいたします。

歯周病の進行具合

歯周病の進行具合

健康な歯茎

歯茎が薄いピンク色の状態で、歯周ポケットの結果は1ミリ〜3ミリ。
検査を行っても出血がない状態です。

歯肉炎

歯肉炎になると歯と歯茎の境目が赤く腫れてきます。
歯ブラシをすると少し痛かったり、出血が出てくる状態です。
歯茎が腫れているため歯周病検査では4ミリの箇所があります。

軽度歯周病

歯肉の炎症だけでなく、その周囲にまで炎症が進行してしまっている状態です。
歯周ポケットの検査の結果も4ミリ以上のポケットが増え、出血も出てきます。

中度歯周病

歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨が少しずつ溶けていきます。
そうなることにより歯が前後に揺れてきたり、歯が浮いているように感じる方や硬いものが噛みにくくなってきます。

重度歯周病

この時期になってくると骨がほぼ溶けてしまっているため、しっかりとは噛めなくなってきてしまいます。
骨も減っているため、歯が長く見えてきたり、出血はもちろん膿も出てくるため、口臭も感じやすくなります。

歯周病の原因は磨き残しだけではありません

歯周病は磨き残しが原因だけではなく、プラスして生活習慣が間接的な要因として関わっていることがあります。
疲れが溜まっていたり、ストレスが溜まっていると、免疫が落ちたりし、歯周病菌のエネルギーが高まり、歯茎が腫れやすくなってしまったり、出血しやすくなります。
ですので、栄養バランスの良いお食事を取ったり質の良い睡眠をしっかり摂ることもとても大切です。

セルフチェックを行いましょう

歯周病セルフチェック
歯周病は症状の感じ方は人によってさまざまです。一つでも当てはまる方は歯肉炎になっている可能性があるため、早めに歯科医院へ相談に行きましょう。

☑︎歯茎の境目が赤い
☑︎歯茎がむずむずする時がある
☑︎歯磨きをすると血が出る
☑︎朝起きると口がネバネバしたり、臭う
☑︎家族から口臭があると言われた事がある
☑︎前にはなかった歯と歯の間に隙間ができてきた
☑︎歯が揺れてる感じがある

歯周病を改善するためには治療が必要

歯周病治療でとても大切なのは基本的なご自身での歯ブラシです。
歯と歯茎の境目から細菌が侵入し増殖して進行していくため、毎日の汚れを溜めないようしっかり歯磨きを行っていただく事がまずとても大事なことです。
そして、歯科医院にて歯の周りについているプラークや歯石を除去し、お口の中にいる歯周病菌を減少させていく治療が必要です。
歯茎の中まで溜まってしまった縁下歯石をしっかり除去していかなければならないため、回数をかけてお掃除して行く事が必要になります。
お掃除と歯周病ポケット検査を繰り返し行い改善し、安定してくるまで繰り返し続けていきます。

治療途中で期間が空いてしまったり、ご自身の歯ブラシをきちんと行っていただかないと、せっかく減少した細菌がまた増殖してくる可能性があるため、歯茎の状態が落ち着くまでは集中的に治療を行いたいため、期間を空けずにいらしていただく事が改善への近道になります。

歯周病が中度や重度まで進行してしまうと、骨が減ってしまっているため、グラグラ揺れてきてしまう歯もあるため、歯科医師と連携をとりながら治療を行っていきます。
当院ではなるべくそういった歯も残せるよう努力を行い、患者さんと一緒に治療に努めていきます。

歯周病治療を1日で終わらせる治療法もあります

本来、保険診療で治療を行う場合、分割して歯石除去を行っていくため6回以上回数がかかってしまい、通院期間だと2ヶ月近くになります。そうなると、歯周病が口腔内を移動し、一通り歯の歯石除去を終えるまでに元の状態に戻ってしまうリスクがあります。

当院では、歯周病治療を集中的に行う
FMD(フルマウスディスインフェクション)という治療法もございます。
全ての歯の歯根面に付着したプラーク歯石を一気に除去をし、それと同時に抗生剤の服用をしていただき、口腔内全体から歯周病菌を除菌するという治療法です。
一度に行っていくため、処置した部位への細菌の再感染を予防、遅延させ、良好な治癒を得ることが目的です。

保険診療では行えないですが、一回の治療で集中的に行うため、治療効果が高い治療法です。
治療時間も長いため、点滴麻酔を使用しながら寝てる間に全ての歯の歯周病菌を除去していきます。

歯周病は専門家による治療を受けることが大切です

歯周病は専門家による治療が大切
歯周病は、初期では自覚症状があまりないため、早期に発見をするためには6ヶ月から12ヶ月に一度、歯周ポケットの検査を行っていただき、現状を知ることがとても大切です。
そして、予防にはご自身の毎日の歯ブラシがとても大事です。
その日の汚れはその日のうちにしっかり落としていただき、定期的に、歯科医院で歯ブラシが当たりにくい磨き残しを専門家により除去をしてもらうことが歯周病のリスクを大きく下げることになります。
今まで検査を受けたことない方はまず検査から受けてみてください。

歯科&矯正歯科オーラルデザインクリニック秋葉原歯科衛生士

【監修】歯科衛生士 渡邉

  • 歯周病治療、クリーニング、ホワイトニング等、お口の健康を第一に治療を行っています
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